明順応と暗順応について

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明るいところから急に暗いところへ入った時に、しばらくはなにも見えなくても、徐々に目が慣れてきて周囲のものを認識できるという経験をしたことがある人はたくさんいるはずです。この「目が慣れてくる」という現象を暗順応といいます。これとは反対にトンネルなどの暗い空間から明るい外の空間に出た際に、眩しくて周囲のものがよく見えなくなることを明順応と呼びます。

 
これは視覚をつかさどる細胞の作用によるものですが、じつは車の運転にはこの現象が大きな影響を与えることがあるのです。基本的に視覚が明るい空間に慣れるまでの時間は40秒から1分間とされていますが、暗い空間に順応するためには30分から1時間もの時間を必要とします。つまり暗い所に目が慣れるのにはとても時間がかかるのです。

 
このことは夕暮れ時の交通事故が多いことにも関係しています。夕暮れ時はマイカー通勤者の帰宅時間と、買い物に出かける主婦や帰宅する子ども達が重なることから、歩行者を巻き込んだ交通死亡事故が多発する時間帯として知られていますが、これらの事故の要因のひとつに、日暮れにより周囲が暗くなったことがもたらす視力の低下があるのです。早めのヘッドライトの点灯が求められるのはこのような理由からです。

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